森とコーヒー。はじまりの話。③「移住ってどう?」

森とコーヒー。は福岡県糸島にある小さな珈琲店です。

お店のはじまりのストーリーを書いています。書き手は妻の方。ぜひ①からお読みください。

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私たちは北海道の札幌の街に生まれ、30年以上を北の大地で暮らしてきました。

仕事を変えるついでに住む土地まで変えちゃおう!と移住を決定。私は旅行で訪れたことのあった糸島を思い出し、夫と二人計4回ほど下見に来ました。

よく「どうして糸島に来たの?」「他に候補地はなかったの?」と聞かれますが、完正直に言うと深く考えてきたわけではありません。函館もいいなと思ったけど、気候もガラッと変えたかったのであたたかい九州にしました。

(会社員当時の私はめまいに悩まされており、気候を変えたら体調が良くなるのではという期待もあった)

移住ってどんな感じなのか、思い出しながら書いてみます。

移住の最大の難関は仕事探しかと思いますが、私たちは自分たちで仕事を作ろうとしている身だったので、ここはあんまり問題ではありませんでした。

食べ物もちょっと違うけど、全然大丈夫。(筋子が売ってないからいまだに悲しいけども)

ご近所付き合いなども、札幌時代よりは濃厚だけどそれもいいなと感じています。実際私たちはとてもご近所さんに助けられています。工具を借りたり、野菜をもらったり、車が溝にハマった時に助けてもらったり。飲み会などの付き合いが多くて困るとかは全然ありません。

家族や友達が近くにいないので孤独ではあります。性格的にそれは全然大丈夫。

海が青くていまだに感動します

糸島は海があって牡蠣小屋があっていちご狩りがあって・・・なので年中人が来ます。糸島市内のお客様ももちろんいらっしゃいます。だけど私たちが生活するに必要なだけ珈琲を売るためには、遠方からの来訪者がいなければ難しかった思います。私たちが移住したいなと思ったように、糸島いいなと思う人が多くいて、それに助けられています。

珈琲屋をやるために市場調査をしたかと言われると、していません。

私たちは住みたい土地に住むことを優先していたため、事業を営む土地としてどうかという点を検討しませんでした。

私は市場調査や商圏調査、立地調査をバッチリやったらお店が高い確率でうまくいくとは思っていません。大企業ではないことと、SNSの情報発信を信じていることが理由です。

だから住みたいかどうかだけで決めて、仕事はがんばるのみ。自分ががんばれる環境を選ぶというのが、私にとっては大切なのです。

糸島での移住生活は楽しいです。

移住は時に孤独ですが、孤独は人を強くする。

私たちは仕事を頑張らねばならないので、この決断はよかったと思っています。

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